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2007年 08月 12日
【特許関係】ライブビュー絡み等、水面下のつばぜりあい
  5月以降、アップしていない特許関係。細々と出ているがここに来て1月頃まで続いたリレー光学系、はたまた4月頃まで続いた時分割測光、電子式ぶれ補正等の大物?は一段落のようである。既に発表されている機種に使われていると思われるものが順次公開されていると言った感じだ。そんな中で途切れず改良特許が公開されているのがE-330タイプ。LV-A&B方式である。オリが先行して固めたダストリダクション。では、DSLRでのライブビューはどうなのか?或いは、他のものでは?他社特許も斜め読み?して与太話を書いてみた。意外な会社が意外なものを押さえているのでびっくりしたが、、




  まず、LVに入る前にダストリダクション絡みであるが特許公開ベースでは他社のこれに匹敵する追随策は無い。ダストリダクション絡みは私の様な素人がみてもわかるものだけでも既に相当数の特許がオリから出されている。また特許上はぷるぷるは撮像素子のごみだけでなく、AFセンサー、スクリーンマット等ゴミが付いたら困ると思われるものほぼ全てに具体的実施例と伴にオリが押さえてしまった。

  そして、ライブビューである。5月以降一眼レフと真正面から書いてあるものの多くがこのE-330型のものであり、最近ぽつぽつ上がっている特徴は今までライブビューA方式絡みのものであったのに加え、A方式とB方式の併用時のタイミングの取り方や効率的なCPUの使い方、果ては、ボタンやファンクションの設定等、すなわちA&Bを併用すると言うアイデア自体を括った特許が公開されている。A方式をまだオリは捨てずにやるのか?この辺は謎ではある。そして、今回オリのライブビューA方式、B方式(以下LV-A,LV-Bとする)と言う分け方に沿って他社の動向や、オリの持ち駒を見てみたい。

1.LV-A方式の可能性は、当面オリとニコンか?

 特許で見るところ、現在このA方式でLVを検討しているのはオリ以外はニコンさんがある。LV-Aの基本は、LV用に撮影用とは別の専用のCCD(CMOSでも良いがCCDで代表させる)を用意するものである。わざわざこういうことをするのは、LV-Bの場合構造上、DSLRのAFセンサーを併用するのが難しいためだ。LV時も光学ファインダーと全く同じAFの使い心地を維持できるというのがLV-Aの最大の長所である。

 従って、撮影用のCCDとは別にLV-A用のCCDに光を送らなければならない。被写体観察時は光はファインダーへ送られているのでここからLV-A用のCCDへ一部光を分けてやる必要があるのだ。

 先ず、オリンパス方式は現行ポロミラーで左右正立像にするための反射面の一つをハーフミラー化し、光を送る形式を公開している。特許上はこれは現行のE-330の形式にこだわるものではない。厳密に言えば、レンズから入った光がメインミラーでファインダー系に光が導かれる。そして、そのままでは像は左右上下が正反対であるので、これを元に戻すためにプリズムもしくはミラーで3回ひっくり返す。この反射面のどれか一つをハーフミラー化しLV-A用のCCDに光を導くとなっている。従って、ポロミラーの形式、折り曲げ方は現行の形でなくても一向に構わない。(原理的にないと思うが)ペンタミラー型でもその反射面の一部をハーフミラー化してCCDに導光するのであれば、これはオリンパス方式の技術と抵触する可能性があるということだ。後は、オリンパス方式にはこの最後の反射面をハーフミラーで一部をCCDに分光するという方式以外に、このミラーを開閉式(丁度メインミラーのように動く)とし、LV-Aの時はこれを跳ね上げて、光を直行させ全部LV-A用のCCDに導くというものも考案されている。

 ニコン方式はと言うと、ニコンはペンタミラーを通過して、接眼部へ導かれる最後の光路上にハーフミラーを置き、ここでLV-A用のCCDに分光する形だ。これはオリンパス方式とは抵触しない。しかしかなりペンタ部が大きくなる可能性がある。ニコン方式では逆にこのLV-A用は着脱式にするものも提案されている。

 つまり、現行のDSLRの光学ファインダー上にLV-A用のCCDを登載する場合にそこへ分光する手段としては、
・メインミラーで分光しファインダースクリーンを透過後の反射面のハーフミラー化もしくは移動による導光はオリンパス方式が、
・ミラー通過後、接眼部までの光路での分光はニコン方式が
それぞれ押さえている。となると、残されている分光経路は現行の光学ファインダーでは無いに等しい。他社が仮にLV-Aを登載しようと思っても抜本的に光学系をいじらない限り難しいと言えよう。

2.LV-B方式は、どこでもいける。但し、ネックはAFの仕組

 LV-B、すなわち撮影用のCCDでLVを行うこと自体はコンデジと仕組みは同じ。従ってこれをMFで行う分には各社出来るはずである。キヤノンさんのLVはこのMFであり、オリンパスはミラーを一時下げてAFセンサーを使用する形だ。

 オリンパス方式のLV-B時のAFは現状は、E-410等であるとおりAF時のみメインミラーを下げ、AFセンサーに光を送りAFが完了するとミラーがまた上がって撮影するという方式である。しかし、これはメインミラーの上げ下げに限定したものではない。肝は「AF時にレンズから撮影用撮像素子の光路上にミラーを配置しAFセンサーを使いまた格納される」というところである。従って、このAFセンサーへ光を導く方法としては、商品化されたメインミラーをぱたぱたする方式とは別にAFセンサーへ導く分程度の小さなミラーがついたアーム上のものがAF時のみ立ち上がる(もしくは下がってきて)AFし、終了次第このアームが元に戻るという方式も呈示されている。要は撮像素子までの光路上にAF作動時のみミラーが介入しAFセンサーに光を導いて使うという方式である。(多分、コスト等の関係でメインミラーぱたぱたになったのであろうが、このアーム方式の方がスマートな感じがする。)

 また、先ほどのLV-Aとも重なるが、オリンパスの更なる応用方式としてはこのぱたぱたの代わりに全てハーフミラーで行い、このハーフミラーを電子式で透過率を可変する部材を使用してクリアーするというものも考案されている。

 他社では、LV-B時にこのAFセンサーを使う仕組み関しては目に付くものがない。しかしいくつかの会社でMFではあるが、アシスト機能を付与するというアイデアが既に出されている。大きく括ってしまえば、コンデジと同じコントラスト方式のAFを機能させMFを基本としながらもAFのアシスト機能を付与するというものである。現実的なアイデアとしてはこれは使える。LV-B方式でコンデジと同じAFで良いと割り切ってしまえばこれはすなわちコンデジ方式そのものなのでどこの会社でも載せられるだろうが、この時に単にMFアシスト情報のみ提供するのか、ざっくりレンズもAF駆動するのか等細かいところでアイデアが分かれるものと思われる。

 何れにせよ、LV-AもBもやろうと思えばどこの会社も技術的にきついということは無いであろうが、実際の実装のアイデア等ではやはりオリがダストリダクションに続いて先行しているような気がする。またここでは触れないが、LV-Bの使い勝手をよくする関連では松下電器がぽつぽつと特許を公開している。フォーサーズ連合としてみれば、油断しない限りLVもダストリダクション同様先行していけるのでは無いだろうか。

3.そして、おまけの意外な会社とは?

 乱暴だがずばり一眼レフで検索かけて今年に入ってからのものを拾い読みしていたらうーむと唸るものが公開されている会社があった。コニカミノルタである。確かソニーにDSLR事業を譲渡したが過去のものも含めて特許技術はコニミノが持っている。出願時期から見てソニーに移管される前、まだDSLR部隊がコニミノにいた時のものである。

 コニミノとしては、撮像素子を駆動する、動かすと言う技術に相当入れ込んでいたようである。その内の一つが手ぶれ補正として世に出たわけであるが、これに絡んで以下のものが目に付いた。

イ.撮像素子をシフトさせて種種のフォーマットを撮影もしくは、シフトレンズ効果を得るもの
 DSLRになり、撮像素子はAPS-Cサイズとなったがレンズはフルサイズのイメージサークルを持っている。であれば、
・撮像素子の方をシフトさせればシフトレンズと同じ効果が得られると言うアイデア
と、
・撮像素子をシフトさせそれぞれ撮像しボディ内で合成すれば横長の画像や縦長、スクエアの画像が撮影でき、しかもトリミングと違い画素数は逆に増える
と言うアイデアである。そして、これを使うためにLV-Bを使うというものである。フルサイズのレンズを流用しているのを正に逆手に取った様なアイデアだがもし、今後各社LV-Bが登載されて当たり前となった時に(いささかギミックではあるが)この手の機能が付加されていると面白いなと思った。

これが撮像素子を左右上下に平面で動かすアイデアだとしたらもう一つは、前後に動かしてしまえと言うものである。すなわち、

ロ.DSLRにマウントアダプターで(そのボディ比)フランジバックが長いものは、装着できるが短いものは使用できないのを解決する。

そう、フランジバック調整を撮像素子の前後で行うというものである。当然これも撮像素子が動いてしまえば光学ファインダーとの併用は困難になるので、当然LV-Bを前提としているものである。

 オリとの絡みで考えると、先ずイに関してはオリは時分割で画像を複数撮ると言う考えはあるがこれはない。まあフォーサーズの場合は、ZDレンズはそもそもフォーサーズにあわせて作られているのでこういうアイデア自体想定外であろう。

 次にロ、撮像素子を前後するアイデアはフォーサーズでも提唱されているが、フォーサーズの場合は超高速連写でレンズのAF駆動もまどろっこしい場合に撮像素子を前後動してのAFを併用して追随させようと言うアイデアだった。これもフォーサーズ自体はコニミノのアルファーマウントと違ってそもそも従来の一眼レフマウント対比フランジバックが短く、マウントアダプターで殆どのマウントのレンズがくっついてしまうところだ。

 何れにせよ、ソニーさんの新製品の噂が某HPにも紹介されていたが入門機種ではついにEVF専用機がでるかもしれないとのこと。いささか不謹慎かもしれないが、正統派で煮つめていく機種もいいが、オリのE-330然り、何かあっという「飛び道具」がソニーさんあたりから出てくると俄然DSLRも面白くなってくると思うのである。個人的には、やはりオリにはあの栄光のE-3xxのとんがり系はあれはあれで残して欲しいと思うのだ。いや、来年あたりは順調に第二章のイメージが出来つつある中で、「あらまあ、やっちゃいましたね」的機種も出て欲しいと思うのだ。(笑)

by hiro_sakae | 2007-08-12 12:47 | オリ特許関係


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