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2008年 03月 02日
ZD1454とZD1260はやはり併売すべき良きライバルと思った
ZD1454とZD1260はやはり併売すべき良きライバルと思った_c0036985_191588.jpg

E-3, ZD12-60/2.8-4
ISO AUTO
CaptureOne 4



 すでに、発売されてかなりのレビューが上がっている。評価は高い。癖としては広角時の歪曲収差がZD1454よりも目立つと言うところが言われている。実際、試してみたところでは双方を同じ14mmにしたところでもZD1454の方が良い感じ。尤もZD1454の広角自体がズームとしてはレベルが高いためにこれを以て云々というレベルではないと思う。ズームを広角から段々ズーミングして歪曲収差が目立たなくなっていくカーブは18mm前後までは1454の方が良いがそれ以降はあまり差がないと言った感じだった(と言うか段々わからなくなくなる。)とまあ、ここでうだうだ書いてもしょうがないので極めて個人的な使用感を書いてみたい。

 まず、ハード的に変更になったSWDはやはり比較してしまうと明らかに12-60に軍配が上がる。1454がグガッといくところをズッでいく感じである。実際のスピードもそうなんだろうが体感的にも(音的にもか?)速いと思わせる。
 そして、下の記事にも書いたが絞り込んだ際の点光源のぼけはやはり円形絞りに変えた効果はあるようだ。尤も点光源以外の普通のぼけの消失感等はあまり差は感じない。どちらも良い。なんというか先入観がそうしているだろうか?と言う程度の差ではあるが1454の方がやわらかくつながっていくような気がした。書くとかなり違うようだが細かな差ではある。ただ、どちらも背景次第では二線ぼけが出る時がある。角が取れた嫌みがないものであるのでよほど作画を台無しにするという類のものではないが、、ここも好みの範疇であろう。

 重量の差はやはり感じると言うよりも、最初はZD1454は梅ラインに比べて重いというのがイメージとしてあった。が、28-108ミリをカバーするあの性能のズームとして考えると1454がとてもコンパクトで取り回しがよいズームなのではと思えてきた。(実際、松から梅の広角、標準ズーム5本の中では小梅の次に軽量である。)1260はそう言う意味では1454対比重さを感じるが、中身を考えれば納得出来る範疇であると思う。

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 12ミリから始まる5倍ズームと35ミリ換算0.58倍まで寄れるマクロ域そして雑誌等でも紹介されている解像力の切れを考えた場合総合力では12-60が優れている。そしてもし竹の広角、標準ズームトリオで一本で賄うとすればこの1260が一番効率的且つベストな選択かもしれない。

 ただ、14ミリから54ミリと守備範囲は狭くなるものの歪曲収差も含めた広角側からの安定した性能そして、性能対比でみて小型軽量でありまたフォーカスがあったところは切れの良さからアウトしていく時の「イイ感じ」は14-54も決して旧型とは言えない実力をみせつける。

 また、今回は触れなかったが殊広角に限れば11-22の良さが恐らく際だつことだろう。最近色々な人が言うが、1454や、1260登場以降11-22が持つ意味というのは恐らく今の時代にあって2倍ズームというのはズーム比小さくて勿体ないと言うより単焦点レンズ的なとらえ方をした方が良いと思う。実際Summilux一本と変わらない大きさで、開放は暗くなるが22~44ミリの間の広角レンズを2,3本使い回せるといった感覚だ。

 さて、竹クラスのズームを初めて入れると仮定した場合に興味深く読んだのが海野和男さんの小諸日記だ。海野さんは年初に今年の機材の紹介等をしている中で、ズームをこの1260と50-200でなく、70-300につなぐというのを紹介されていた。これにZD50マクロと同じく35マクロにテレコンを絡ませるという感じである。

 確かに、60ミリと70ミリの間が空くがそれをのぞけばマクロ好きであれば、60ミリまでは35ミリ換算0.56倍、70-300では換算等倍までのマクロが効く。画角も換算では(中抜けするが)24ミリ~600ミリを二本でカバーする。なるほどなと思った次第だ。

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 さてさて、最後にかってな妄想というか言い分としては1122,1454,1260の竹ズームトリオはやはりそれぞれ個性と特質とそして価格を考えればそれぞれに存在意義がある実力者であるなと言う思いだ。

 であるからこそ、今後単焦点レンズ等のラインナップを充実していく一環としてこの1122と1454もSWD化&円形絞りにして第二世代を作り更に磨きをかけても良いのではないかと思った。価格的にも1454と1260の価格差を考えればそれぞれ存在意義があるとおもう。

 個人的には、1260の登場は1454に取って代わるわけでもなければ、単に屋上奥を重ねるものでなく、ZD竹ズーム群のバラエティに厚みを増すものであったと理解した。

by hiro_Sakae | 2008-03-02 19:54 | ZD12-60


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