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2008年 03月 16日
ZD25/2.8PancakeとDistagonで与太話。
  こういう大きめの花だと当然一杯に写せる。早く使ってみたい。(笑)と与太話を少々。しかし、E-410もDRがどうのこうのと言われているがその辺もようやく慣れてきてこれはこれで気持ちよく良い奴である。

ZD25/2.8PancakeとDistagonで与太話。_c0036985_13592380.jpg

E-410, Distagon 2.8/25
ISO AUTO
CaptureOne 4



  25mmでF2.8開放となるとこのDistagonと同じスペックになる。さてさてあくまでフォーサーズでの使用というものを想定した場合パンケーキはDistagonと比較しても遜色ないのだろうか?今手元にないので試す術はない、しかし、それでは話が終わってしまう。(笑)
  歪曲収差等はわからないが、あくまで一つの手がかりとしてそれぞれのMTF曲線が開示されているので見てみよう。

Distagon2.8/25のMTF曲線
ZD25/2.8のMTF曲線

ZD25/2.8の方はフォーサーズ専用であるのでそのまま見ればよい。Distagonの方は実際にフォーサーズで使う範囲中心から12mmぐらい(横軸)を見る。そして、上から3束(実線と破線のペア)でているが、上から順に空間周波数が10本、20本、40本。フォーサーズの場合は20本60本なので、比較すると上のものを省いた下の二つ、20本、40本のものを見る形だ。

見てもらえるとわかるが、ZDの20本側は中心部90%でほぼ並行に推移し一番端でもSは80を維持、Mの落ち具合のカーブもSにパラレルに近い。一方Distagonもきれいな線を描いているが、中心部で80%であり、ZDの方が一段上を走っていることがわかる。60本と40本の比較でも中心、周辺の落差はZDの方が大きいがそもそも絶対値がZDが中心70%に達しているのに対し、Distagonは60%であり本数自体に差があることを勘案すれば、(すなわちDistagonも40でなく、60のデータをとれば)ZDの方が良い結果になっている感じだ。

勿論、巷間言われているようにトータルの性能で見た場合にはMTFだけで語れない部分が多々あるのも周知の事実である。しかし、ことフォーサーズでの使用に関する限りにおいてはDistagonZFの2.8/25と遜色ない(もしくは解像力等ではそれ以上のモノを)たたき出すのでは無いかと思った。

個人的には今回紹介したようにDistagonの描写自体もすばらしいものである。しかし如何せんレトロフォーカスの為に大きくていささか重い。(それでもAF機構等がない分Summiluxよりは小さくて軽い)。これを見るとオリンパスが、特許技術にあるとおりレトロフォーカスを避け、ガウス型で何とかバックフォーカス長を稼ごうとしたのもわかる気がする。ここでこうして書きながらも、この8群10枚のレンズを奢ったレトロフォーカス型の一つのお手本とも言えるDistagonと比較しうる性能を4群5枚のガウス型で且つあの小ささで達成出来ているのかにわかには信じがたいと言う気持ちもまだ残っているからだ。

予定通り中旬に発売されれば、来月の今頃はそれもはっきりするのだろう。改めて期待がふくらむところだ。

また、最後にいつも思うのだが、伸男も白飛びさえうまく使いこなしてやればこれまた今までもいわれているように、中間から暗部にかけての階調のカーブは素直であるしこれはこれで良いカメラであると改めて思った。
これでいいじゃないかという思いと、こんなに良い伸男より更にE-420は良いのかもと言う思いが複雑に交錯しているところだ。(苦笑)

by Hiro_Sakae | 2008-03-16 14:20 | その他マウント


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