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2008年 08月 29日
EOS 50D と、 D90 の発表雑感
  あくまで、オリバカの戯言として、、、



  40Dは、併売されると言うことなので、これでキヤノン VS ニコンの APS上位機を対比させてみると、50D VS D300, 40D VS D90 と言ったところだろうか。まあアバウトな対比ではある。ちなみに、普及型の方は キスデジコンビ VS D60,D40と言ったところだろう。今回新しく投入された50DもD90も恐らく気に入って使えばなんの不満もないものであろう。

  そう、それぞれを見れば方や、あの画素数まで上げて高感度を撮像素子から見直して更に改善したというもの、オーソドックスと言えばオーソドックスな熟成とも言える。方や、どこかがやるとは思っていたが、ニコンがDSLRに動画機能を搭載する先陣を切った。

  とまあ、それぞれを見ればそれぞれ良いが、この両機を直接比較するのでなく上の組み合わせで見た場合、例えば、私がD300&D90、もしくは50D&40Dの組み合わせのどちらかを上げるよと言われたらどちらが欲しいかと言われると、「私はNikonの組み合わせの方を使ってみたい」と思う。仮に強制的に自腹で購入しなければいけないとなってもそれは変わらないだろう。

  50Dに対して、D300は1年落ち。確かに画素数等やひょっとするとDCM的細々評価の積み重ねで行けば、50Dの方が新しい分優れているかも知れない。しかし、私のようにどちらも他人のものを少し触らせてもらった程度でも、やはりD300のものとしての良さは1年たっても色あせていない。逆にD90と1年落ちの40Dでは例の動画機能も相俟って、何となくD90の方が興味が沸いてしまうところだろう。

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  ニコンのD300と50Dは性能云々の前に似ているようだが微妙にターゲットが異なるような機がするのだ。D300はオーソドックスというか、立ち位置通りのDSLR普及型からのステップアップ層や、既存ニコンユーザー層を中心に何となく、全く初心者よりも2台目以降という人がしっくりくるイメージがある。

  キヤノンの場合は、そのイメージに加えキヤノンさん自身も団塊の世代を中心とした50代以降の方、それもこの世代ではじめてDSLRを購入するような層を大きく意識している様な気がする。メインキャラの立て方や、プレスリリースでもこれらの世代の購入層が40D以降大きく増えたことに触れていることからも明らかだ。結果的に、その購入層にもDSLRのステップアップ層がいるかもしれないが、より拡販をおくために、これらの層での「DSLRデビュー層」を取り込む意図が見える。ここがニコンよりより濃厚に感じる。どちらがよいわるいというものでもない。ただ、その辺が私の50DとD300のイメージの差異となって現れているのだろう。D300は一応DXの上位機、写真を趣味とする層、嗜好を意識しているところが見えるが、キヤノンの50Dはスペック自体は非常に良いものであるが、それをアピールしたい目線のメインはそういう高年の「DSLRデビュー層」受けに向いているような気がする。ビジネスとしては、シェアを取るとしてはこちらの方がより良い戦略だろうし、いくらスペックアップしても、キヤノンのAPSはそういうあくまでDSLR新参者をメインとしていくのかなとも思った。

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  40Dの時にも書いたが、非常に乱暴な書き方をすればファミリー層、女性層のDSLR入門者の受け皿がキスデジだとすれば、40D,50Dは「団塊の世代」用のキスデジだということだ。スペックがしょぼいと言う話ではない、イメージ、売り方にそういうものを感じると言うことだ。

  勝手にイメージすれば、例えば、パパママカメラにたいする「じじばばカメラ」そろそろ、孫が誕生する頃。おじいちゃんとしては、可愛い孫をきれいな写真で残しておきたい、、おお、デジタル一眼レフでも買ってみるか、しかし、息子夫婦と同じキスデジというのは嫌だなあという場合に、50Dはどんぴしゃだろう。あるいは、リタイアして、何か趣味でも、、或いは旅行のお供にデジタル一眼レフでも買ってみるか、、やはり年相応のそれなりのものを持ちたいという人にもこのスペックと、金属ボディで、「普及型ではない」、50Dなどはドンピシャではないかと言うことだ。

  また、去年ようやく差を縮めたと思ったところにこのカテゴリーでまたどーんと二強に差が開けられたら、、と心配していたが、この程度であれば少し安堵した。こころ穏やかにE-3を使い続けられる感じだ。

  勿論、D300やD90にそういうニーズでたどりついても良いのだが、少し違う気がする。例えば、50Dなどは今回コントラストAFに顔認識AFをのせてきた。一方D90は動画撮影だ。ただD90の動画撮影はMFでしか使えないし、一般のビデオ以上に被写界深度も浅い。使える人が使えば新たな表現がうんと開ける可能性はあるが、子どもを追いかけてとるビデオというのをいきなり素人にビデオより被写界深度の浅いAPSフォーマットでしかもMFでやれというのは極めて難易度の高い話である。孫撮りなどの用途で言えば顔認識の方がずーっと使いでがあるだろう。しかし、敢えて、この不完全ながらもこの機能を載せてきたというニコンの心意気には私などはぐっと惹かれるものがあるのである。

  脱線するが、恐らくマイクロフォーサーズが動画を載せる時はAFが普通に使えるようにするだろうし、ニコンさんはコーデックもデジカメと同じMotionJPEGでやってきたが、マイクロではパナが関与する以上、「ビデオと使い勝手から何から全く同じレベル」まで作り込んで出すのではないだろうか?特にAF周り等においては、その頃にあの「新しく増えた二本のピン」が真価を発揮するのかもしれない。

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  さて、このキヤノンの50D、40Dコンビ、D300,D90コンビに対応するオリはと言えば、E-3と出ると言われるE-XXコンビだろう。普及型はキスデジコンビ、D60,40に対して、E-4xx,5xx。二強はこの上にフルサイズ群があるが、フォーサーズはこれに対して極北と言うべきマイクロフォーサーズを展開する。

  既存ユーザー層の厚みや現在のシェアから考えて販売数では差は縮まらないだろう。しかし、去年E-3でようやく、「比較勝負になる」ところまではこぎつけ、Pro部門はD3に両方持っていかれたが(笑)、Advancedでは、EISAとTIPAはD300とE-3で星を分け合うところまでは来た。そして、このまま順当に行けば、来年の秋冬でまたニコンのDXのフラッグシップたる次期D300と次期E-3がまた同時期リリースでガチンコする形だ。そこにつないでいく上でも、これからE-3とタッグを組んでこのカテゴリーを戦うE-XXに俄然興味がわいてきたところだ。

  

by Hiro_Sakae | 2008-08-29 00:06 | 未発表機種/他社動向


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